796日目
前回、嘘が嫌いだと書いたが、何が何でも嫌いというわけではないようだ。
自分が嘘をつくのが苦手で嫌いなのであって、相手がうまく嘘をついたと気付いた時や、他人同士でいなし合っているのを見るのは、ときに感嘆することもある。
やはり、人が物をうまくこなしているのは、見ていて感心する。たとえ自分がそのジャンルに詳しくなくても、感覚的に綺麗だと感じられるものは綺麗だ。
今ではなく、以前落ち込んでいたときに老荘思想に触れたが、世界や宇宙といった自然の流れを重視するものの考え方は心穏やかになれる。
人の生活もその延長線上に考え、不自然なもの、流れを悪くするものを直せば自ずと生活は悪くなくなるといったものだと思った。
社会に食い込もうとする意思とは異なるため、新しいことにチャレンジするような仕事に老荘思想パワーでは挑めないだろう。ゲーム開発のような、常に新鮮さを求めるような(上の人間がいる)場所は向かないのだと思う。
ものや流れを見て、改善する必要があるところを考え、堅実な方法で手を加え、またものが流れる様子を見る。
地味で、落ち着いていて、それでいて少しずつより良いものを考える。
マイペースな私は、きっとそういうことを生業にするのが性格に合うのかもしれない。
目で見る空の雲の綺麗さは絵では描けまいと思いつつ、いずれ絵で描いてみたいとも思う。紙とペンで頭に思い浮かべたものをかけるようになりたい。
・今日のアレ
「無為自然」
人の手を加えないで、何もせずあるがままにまかせること。老子や荘子そうしの思想を指す言葉。「無為」は何もせず、人の手を加えないこと。「自然」は人間の手が加わっていないもともとの姿の意。あるがまま。
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